第9回 いまの景気よりも?冷えきったカラダ

冷えたカラダ

元気になる話 第2回で「低体温」というテーマを取り上げましたが、この

「 冷 え た カ ラ ダ 」

がなぜ起こり、どうなってしまうのか、もう少し考えてみたいと思います。

日本人の平均体温については、約30年前36.5~37.2℃といわれていたハズなのに子供、若い男性、女性、年配の方と、現代人のほとんどの人々が35℃台です。

少し前の体温からみると約1.5~2℃も下がっているではありませんか!これではアレルギー症状が増加し、また悪化するなど、新陳代謝も不調で、もっとも恐ろしいガン細胞増殖という危険にさらされることになってしまいます。

単純に温めれば良いのは分かっていても、なぜ「冷え」ていくのかはあまり知られていません。

体温を下げていってしまう主な原因

体温を下げていってしまう主な原因として、

食生活 食べすぎ、冷たい水分の取りすぎ(ペットボトルでいつでも飲める)、季節感のない食事(寒くてもアイスやビール)
運動不足 熱を生み出す筋肉が衰える、運動することで内臓も刺激される。
ストレス ストレスによって交感神経が優位になるとアドレナリンというホルモンが血管を収縮してしまい、血流が悪くなる。
エアコンの普及 いつでも室温が一定になることが多く、自分で体温調節がむずかしい夏場のクーラーで必要以上にカラダを冷やしてしまう。

シャワー、短いスカートなどの習慣

体温を高めるのに便利な入浴というチャンスをシャワーで済ましてしまう。お風呂は血行を良くする+リラックス効果と非常におススメ。また、ミニスカートなどの下半身を冷やしやすいファッションはもっとも大きな筋肉である太ももを冷やしてしまいます。

など、よく見てみると普通の日常生活にあてはまりませんか? 実は、私たちが好きな習慣というのはカラダを「冷やす」習慣だったのです。

カラダを温める習慣

カラダを「温める」には逆の習慣をすればよい、とわかります。

食生活 腹八分目、温かい飲み物、にんにくや生姜湯など体を温める食材を摂る、お酒を召し上がる方は熱燗や焼酎のお湯割りなど。
運動不足 多くの筋肉が集中する下半身を鍛える(無理せず自分のできる範囲で)
ストレス ストレスを避けるのは難しいですが、趣味やお風呂、アロマテラピーなどリラックスできる時間を作るのも1つの方法です。
エアコンの普及 夏は冷房、冬の暖房など設定温度を調節して利用する。
習慣 ぬるめのお風呂をゆっくり浸かる。ファッションは大事ですが、からだを冷やさないことも意識してくださいね。

など、なかなか簡単なことではありませんが、少しずつ意識することが大切かと思います。