第3回 生活習慣病の引き金!?「肥満」

やせていても〈隠れ肥満〉にご注意を

近年、生活習慣の変化から肥満を招くことで、様々な病気に直面していることが問題になっています。中でも体脂肪の増加は生活習慣病など多くの弊害をもたらすために注意したいものです。

体脂肪は脂肪の割合なので、やせている人いる方でも高い方がいらっしゃいます。やせているにもかかわらず血液検査で中性脂肪が非常に高い方は「隠れ肥満」の可能性がありますので注意しましょう

肥満と体脂肪率
男 性 女 性
30歳未満
ふつう 14~20%
30歳未満
ふつう 17~20%
肥 満 25%~ 肥 満 30%~
30歳以上
ふつう 17~23%
30歳以上
ふつう 20~27%
肥 満 25%~ 肥 満 30%~
隠れ肥満について
太っているように見えても脂肪が少なければ肥満ではありません。
見かけはヤセていても脂肪の多い人
<隠れ肥満>

肥満のタイプとは?

肥満は、脂肪のつく位置で「洋なし型」と「りんご型」の2つのタイプに分ける事ができます。

肥満のタイプ
洋なし型肥満 りんご型肥満
洋なしのように、お尻に脂肪がつくタイプの肥満。下腹部肥満とも呼ばれ、女性によく見られる。皮下脂肪が多いのが特徴。
上半身に脂肪が多くついてくるタイプの肥満。上腹部肥満とも呼ばれる。男性に多い。内臓脂肪が中心で、メタボリック・シンドロームの危険性も高い。

皮下脂肪と内臓脂肪

「洋なし型」と「りんご型」肥満では、脂肪細胞の大きさや脂肪のつく位置が異なります。特に内臓脂肪は人体によって良い影響を与えません。

皮下脂肪 内臓脂肪
皮下の脂肪細胞は大きさがほぼ均一で、あまり大きな細胞がない。細胞分裂して増える。 内臓の脂肪細胞はサイズが大きく、1つ1つの細胞が大きくなって増える。病気の原因となる物質をつくり出すこともある。

こんな人は要注意です。

体温が下がると、ふるえや筋肉を堅くすることで熱を作り出す働きを高めて体温を通常の状態に戻し、一定に保つように働きます。 しかしこの働きが上手く行われない場合や熱をつくるのが間に合わないような状況になると低体温という状態になります。

コレステロール 中性脂肪
  • 細胞膜の成分となる。
  • やせていても高コレステロールの場合がある。
  • 食後、コレステロール値はすぐに上昇しない。
  • 高コレステロールに洋菓子は禁物。
  • 体のエネルギー源となる。
  • 太っている人に高中性脂肪が多い。
  • 食後、中性脂肪値はすぐに上昇する。
  • 高中性脂肪に和菓子、果物は禁物。
こんな人は要注意!
胴体の中央部が膨れている
リンゴ型の体型をしている
ウエストが男性は85cm以上、女性は90cm以上ある BMI(体格指数)が25以上の人で、お腹をつまむとその厚さが2cm未満である

BMI(体格指数)

現在の体重(Kg)÷身長(m)2=BMI指数

体内ダイエットをしてみませんか?

内臓脂肪を減らすためには、食事、運動、禁煙が3つの鍵になります。

食事面

食生活では、主に下の3つに気をつけます。まずは量を減らして、栄養バランスのよい食事をとるよう心がけることが大切です。

甘いものを減らす 腹八分目を心がける アルコールは適量に

運動面

ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動を、できるだけ毎日続けます。適度な有酸素運動は、内臓脂肪のほか、高血圧や低HDL(善玉)コレステロール対策にも効果があります。

禁煙

メタボリック・シンドロームには直接影響しませんが、喫煙は動脈硬化の代表的な危険因子です。本数を減らすのではなく完全に止めるよう努めましょう。

理想的なプロポーションには

また、骨盤のゆがみをそのままにしているとさまざまなトラブルが出てきます。骨盤チェックをしてみましょう。

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骨盤矯正の体操
骨盤回し
(左右に10回ずつ)
骨盤を意識して股関節を押し込む
(左右に10回ずつ)
お尻歩き(前後に2~3m歩く)10回