第6回 腸のちから ~腸・能力を高めよう~

腸のちから ~腸・能力を高めよう~

現代人は、食物添加物や汚染物質を多く含んだ空気・水や食物、またウイルス、薬、ストレスなどのさまざまな「毒素のもと」にまみれています。 最近ではこれらの「毒素」を、からだから“外に出す”ことをデトックスと呼んでいます。このデトックスは、汗や、鼻水や涙、おしっこや便などをだすときにからだのなかにある毒素を一緒に外に出します。特に大腸のはたらきは重要で、全体の70~80%もの有害物質を便と一緒に排泄します。

大腸の環境が良くないと、なかなか便が排泄されずに有害毒素を発生させる原因になってしまいます。善玉菌(ビフィズス菌や乳酸菌)が多いと腸内環境が良いとされ、逆に悪玉菌(大腸菌やウェルシュ菌)が多いと腸内環境は悪いということになります。

また、環境が良い腸内では発酵したきれいな便をつくることができ、色やにおい、かたちなど健康のバロメーターになります。一般に腸内環境の良い便とは黄土色でバナナ2~3本分、においはやわらかくて、かたちもしっかりしています。 腸内環境が悪い便は、黒系で、コロコロなものや下痢便などかたちをなしていない場合が多く、においは非常に臭いです。

健康な便をするということは、腸内環境がしっかりと守られているということなのです。

便を観察することで、腸内環境がわかります。

 
環境が良い
環境が悪い
便の色 黄土色
黒っぽい、茶色、暗褐色
バナナ状
コロコロ、下痢便
におい
発酵臭
(やわらかい)
腐敗臭
(非常にクサい)
回数 1日1~2回
おなかスッキリ
不定期(便秘や下痢)
残便感がある