第1回 生活習慣病について

生活習慣病について

日本の平均寿命は、世界でも最高水準にあります。しかし、国民の生活様式が変化し、人口の急速な高齢化が進む中で、疾病構造が変化し、がん、心臓病、脳卒中、糖尿病、歯周病等の生活習慣病が増加しています。

10人に1人が糖尿病!?

1997年11月に実施された糖尿病実態調査では、「糖尿病が強く疑われる人」が690万人、「可能性を否定できない人」を含めると1,370万人と推測され、国民の健康上の深刻な問題となっております(平成15年版 厚生労働白書より)。

糖尿病は、生活習慣と無関係に主として小児期より発症する1型糖尿病(インスリン依存型糖尿病)と、我が国の糖尿病の大半を占める2型糖尿病(インスリン非依存型糖尿病)に分けられます。2型糖尿病は運動や食事、ストレスなどの生活習慣が大きく関わっています。単純に食べる総量を減らすことではなく、栄養素の摂り方が重要となります。糖尿病の予防には適度の運動、肥満の防止、栄養バランスの取れた食事が不可欠です。

高血圧の現状

日本における高血圧恵者の数は750万人(平成11年厚生労働省統計)。高血圧は日本人の三大疾病のうち脳血管疾恵、心疾恵の原因でもありますが、元をたどればドロドロ血液が元凶です。

血液ドロドロとは?

「血液ドロドロ」とは、血中の糖質、悪玉コレステロール、中性脂肪が多くなる状態で、糖尿病、肥満が危険因子とされています。サラサラな血液を維持することは、動脈硬化を防ぎ、生命にかかわる病気から身を守るのに不可欠な要素です。