第11回 健康?病気?「未病」とは?

健康? 病気? こんな症状はありませんか?

年齢と共に体調がすぐれなくなってきた、と感じることがありませんか?

会社の健康診断などの検査データで異常が見つからないのに、なんとなく元気がない状態。

以下のような症状でお悩みではないでしょうか?

女性は7の倍数 男性は8の倍数

中国最古の病理学書「黄帝内経」では、身体の変化を次のようにあらわしています。

男性8の倍数
40歳
体力にかげりが見え始める。髪の毛も抜け始め、歯はやせてツヤがなくなる
48歳
肉体的に衰えが始り、活動力が低下する。顔はやつれ、しわや白髪が目立つようになる
56歳
筋肉の活動が自由でなくなり、運動能力が落ちる。精気なく、生殖機能も弱まり、体全体が老化する
64歳
五臓六腑をはじめ身体的に衰え、歯や毛髪が抜け落ちる
女性7の倍数
35歳
顔の色つやにかげりが見え始め、毛髪、頬のハリなどに衰えがあらわれる
42歳
顔がやつれ、頭髪に白いものが混じり始める
49歳
肉体的にも衰えはじめ、閉経を迎え、子供を授かることができなくなる

これらの年齢時にはカラダが変化する節目として注意が必要とされ、 薬膳料理や漢方薬などで養生していたそうです。

健康なカラダから「未病」そして「病気」までの流れ

健康体の人が病気になる前、なんとなく不調な状態があります。お医者さんの検査データに異常がないため、健康体と判断されることが多いのですが、この身体からのサインを見過ごすと、病気となり、ひどい場合には、重病や慢性化に発展することもあります。

検査重視の西洋医学観に対し、東洋医学館では、不調の状態を「未病」とし、病気になる前に病気の原因の根本を治療するようにします。

具体的には、身体の生命エネルギーに足りないものを食材や漢方薬などで補い、また薬膳料理などでバランスを調整ことで健康を取り戻すようにします。